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株式会社トクヤマ・チヨダジプサムは、廃石膏ボードの収集から二水石膏の製造・販売、廃石膏ボードリサイクル事業の運営を行っております。
通常原料中に10%程度しか混合することができなかった廃石膏ボード由来の石膏粉の改良を実現し、廃石膏結晶大型化処理技術を用いて空隙のない結晶の石膏粉をボード原料として再生・再資源化しています。

事業のポイント

廃石膏連続結晶大型化技術

石膏ボード廃材を粉砕し、紙と分離処理することによって、石膏粉を作ることができます。
この石膏粉をボード原料としてリサイクルする場合、通常の原料中に10%程度しか混合することができません。
これは図1に示すように、ボードの構造が多くの空隙を有する小さな針状結晶の凝集体であることが原因です。(一方で、石膏ボードは多くの空隙を有することによって、軽量、高断熱の優れた建材としての機能を発揮しています。)
上記課題を解決するには、石膏ボードの結晶構造を根本的に改質する必要がありました。
新開発の技術では廃石膏ボードの二水石膏を連続反応装置で再結晶化し、図2の様な20μm以上のサイズに大型化した二水石膏を得ることができます。
これによりリサイクル時の混合率の制限を意識せず、石膏ボード原料に100%再利用することができます。

図1.石膏ボードの石膏部分の顕微鏡写真図1.石膏ボードの石膏部分の顕微鏡写真

図2.廃石膏粉を再結晶化した大型石膏結晶図2.廃石膏粉を再結晶化した大型石膏結晶

「ボードtoボード」の現実化

以上の様に、初めて「ボードtoボード」を現実化出来ることにより、関係者の長年の懸案であった建設リサ イクル法の指定商品化に大きく貢献できるものと思います。 下に「ボードtoボード」のイメージ図を示します。
図1.石膏ボードの石膏部分の顕微鏡写真

石膏品質の安定

更に、結晶大型化処理技術により得られる再生石膏の品質は均一化しており、安定した品質の製品石膏が得られます。
任意の品質に仕上げる事が出来るのも当社プロセスの大きな優位点といえます。

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